雑なにっき

メモがわりに長めのつぶやきをしています。

ハトのえさやりは承認欲求なのか

取材後に要点まとめようと公園に立ち寄ったところ、後ろにハトにえさやりおじさんが現れた。

ハトへのえさやり自体は褒められる行為ではないし、えさやりを禁止してるところもあるけど、ここは特にえさやりについては何も書いてなかったと思う。

 

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で、その光景を眺めたりおじさんに写真撮っていいですかと声かけてハトの写真を撮ったりしていたらおじさんは横のベンチに座ってきた。ハトのえさやりをするおじさんをアリーナ席で見放題だ。

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だがな、おじさん甘いんだよな。私はハトよりもむしろ、ハトにえさやるおじさんの生態のほうが気になるんだよな。ハトはその辺にいるけどハトにえさやるおじさんと知り合うのは、ベンチャー企業の社長と知り合うのより難しいのではないだろうか(個人の感想です)。

 

ごそごそとおじさんがフランスパンをカットしたようなパンをバッグから取り出してハトにえさやりを再開し始めた。観察していると、おじさんはハトの中でもお気に入りをひいきしていて名前もつけているそうだった。お気にのハトが太ももに乗ってくると「やめろよ〜(ズボン)汚したら怒られるだろ〜」とまんざらでもない様子。お気にのハトはもう1年ぐらいの付き合いらしい。キャバクラだこれ。ハトキャバ。しかし、そいつ以外のハトが来ると、容赦なく払い避ける。ハトにえさやってるなんて博愛主義者かな、と思ってたがその実そこには差別が広がっていたのだ……。平和な公園が一気に世紀末に見えた。

 

そして観察していて思ったのが、「ハトのえさやりは承認欲求を満たす行為」なのではないか?ということ。パンを持っている間はハトにちやほやされる。パンさえ持っていれば必要とされるのだ。なんてこった。こんな身近で特に努力することもなくちやほやされる方法が転がってたなんて……。


そうしてしばらくえさやりをしばらく眺めていたが、満足したおじさんは「おさわがせしました」と言って帰ってしまわれて、後には腹八分目のハトと蚊に刺された私が残された。

 

ああ、多分このおじさんは明日も明後日もここに来るんだろうな。