雑なにっき

メモがわりに長めのつぶやきをしています。

「モネの夢女子生産機」な音声ガイド

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横浜美術館で2018年7月14日からやっている、「モネ それからの100年」展が素晴らしかった。
印象派を代表するクロード・モネの日常を描いているのにどこか幻想的で非日常的な美しい絵画。それにモネに影響を受けた後世代の作家たちの作品が並ぶ。日本に影響を強く受けていたモネの代表的な作品となっている、睡蓮をモチーフとして描いた作品も何枚も展示していてとても見応えがあった。

また、モネ展のチケットで同時に見ることができる常設展示もすごく良い。たまに展示作品を入れ替えている常設展は、なんと写真撮影可能なのである(フラッシュはダメ)。これにより一緒に行ったインスタ好きの父親が興奮していた。そんな嬉しそうな父親の姿を見るのは娘は嬉しかった。

モネ それからの100年 | 開催中の展覧会・予告 | 展覧会 | 横浜美術館

 

以上は、一般の方にモネ展を紹介する用の文章。そしてここからは、オタクに向けたプレゼンになる。

とにかくモネ展へ行け。音声ガイドを聞け。


「モネ それからの100年」の音声ガイドは声優の櫻井孝宏が担当

monet2018yokohama.jp


展示について音声で解説してくれる音声ガイド。耳で解説を聞くことで展示に集中することができるのでいいものだ。そしてその音声ガイド、最近では声優も起用されていて、モネ展を担当するのは声優の櫻井孝宏さんなのだ。やばない?櫻井孝宏を知らないオタクはあまりいないと思うが、イメージしやすいよう一応担当しているキャラクターを何人か挙げていく(※個人の主観すぎるから注意なんだよな)。

おそ松さんのおそ松(バカっぽいタイプの櫻井孝宏)
PSYCHO-PASS槙島聖護(表情を変えずに人殺しするタイプの櫻井孝宏)
fateシリーズのマーリン(軽薄で儚いタイプの櫻井孝宏)
と、プロトタイプアーサー(カリスマ王子様系櫻井孝宏)
モノノ怪の薬売り(ひたすら謎に包まれている色気櫻井孝宏・私の櫻井孝宏はここから)
そんな感じで様々な魅力的なキャラクターの声をあててるんだけどみんなはどの櫻井孝宏が好きかな???? ちなみにサイトでは音声サンプルも聞くことができる。聞くべし。


そんな櫻井孝宏は、「モネ それからの100年」では作品解説のナレーションやモネの語りなどに声をあててるんだけどこれがやばい。櫻井孝宏モネはクロード・モネの描く抽象的で幻想的な風景に溶けてしまいそうな儚さをもった、闇を抱えた青年って感じだった。個人的見解だと銀髪で目は紫じゃないかな。耳元で囁くモネが心地よすぎて途中トイレに立ち寄った時もモネ流しっぱなしで行った。おやすみCDにして欲しい。途中音楽も入るし、多分めちゃくちゃいい入眠導入CDだと思う……。途中ナレーションからモネの語りに切り替わるところがあるんだけど、「あ、来るな」とわかってても被弾する。櫻井孝宏によるモネの語りの衝撃を防ぎきれない。あと、音声ガイドを利用してる人って結構年齢が高いイメージあるけど、私が行ったときは若い女性が多く聞いてて、しかもだいたい目が笑ってるので、””モネ(cv.櫻井孝宏)””という秘密をこっそり共有しているような気持ちになった。

 
音声ガイド、すごくよかった

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実際、櫻井孝宏さんの優しい語り口は作品解説がスッと入ってきて作品解説パネル以上の情報があり、この絵を描いた時のモネがどういう状況にあったかとか、作品を描いた背景だったりがわかりやすくてよかった。しかし、メリットばっかだったがデメリットもある。それは、今後日本の各地で開催され続けるだろう「モネ展」の三文字を見るだけでモネ(cv.櫻井孝宏)の声を思い出すことだ。多分、最後まで聞いたら結構な人がモネの夢女子になるんじゃないかと思うし櫻井孝宏の音声ガイドはモネの夢女子生産機だった。恐ろしい……。「モネ それからの100年」は9月24日までやっているし、絶対損させないから見に行ってみて欲しい。夏休み期間だが平日に行ったら割とすんなり見られたぞ!