雑なにっき

メモがわりに長めのつぶやきをしています。

「単位展」行ってきました。

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六本木の21_21DESIGN SIGHTで5月31日までやっている「単位展」にいきました。

単位をテーマとした本展は、多種多様なモノやコトの中にどのような単位があるのかを知り、実感することによって、モノがつくられたプロセスやデザインに対する考え方、さらには単位が生み出された文化や社会背景を見つめるきっかけとなるでしょう。

という単位展は、身の回りにあるものの単位を知る体験型の展示でした。見るだけではなく実際に触れたり体験したりできる展示は楽しい。

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一番人気? だった「りんごってどれくらい?」の展示。参加者は両手で自分が思うりんごの大きさを両手で作ってかざすと、スクリーンに近いものの大きさを表示してくれる。わたしが見に行ったときは「あんまり表示されていないものをつくる」ブームが巻き起こり、スクリーンはご覧の状態。左からバランスボール、スイカLL、キャベツ中、トマト。大きめのを作ろうとするとだいたいこのスイカLLが表示されやすいよう。

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1Lの容積の化学ガラスたち。体験したことないけど「水タバコみたい」という印象。すごいおもしろいかたちしているけどそれぞれの形状にちゃんと意味があるんだろうなー。そのほかにも、同じ容積やサイズでまとめたものたちの展示は、「えっこれとこれって同じサイズなの」という新鮮な驚きが。

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こちらも人気のあった「ことばのおもみ」。

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「あい」と「かね」は「かね」のほうが重い(白目)

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あとこれ禁断のやつ。「おとうさん」と「おかあさん」の言葉の重みは「おかあさん」の圧勝! 小さい頃、言われて一番ぐらいに困る「お父さんとお母さん、どっち好き?」という質問。小さいながらも両親に気を使いつつ受け答えを強いるこの残酷な質問を撲滅してやりたい。現役で小さなお子さんは今度から「ことばのおもみは『おかあさん』のほうがおもいんだよ」と答えればよろしいかと。

 

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洋服ブランド「ミナペルホネン」の皆川明氏の作品。

「近隣の噛み合わない会話の色」や「ひんやり重い空気の夜の色」といったミナペルホネンらしい曖昧で美しい色が作ってあった。

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立ち位置によってドットの大きさが変わるインスタレーション。(名前失念)はじめは鮮明な映像なんだけど、最終的にドットタイルの集まりに。

 

わいわい展示を楽しんだ最後に「命の単位 ゾウ・ヒト・ネズミの鼓動」が待っている。ここだけちょっと雰囲気が暗く、心臓の鼓動が流れるインスタレーションは一緒に行った友人が「こわい」と漏らしていた。

幼いころに本で読んだ覚えがある。ゾウとネズミは体の大きさこそ全然違うものの寿命までの心臓の鼓動の回数は同じなんだと。

同じ1日でも生物によって流れ方が全然違うし、同じ人間だって10歳生きた人間の1年と20年生きた人間の1年は全然違う。1/10年と1/20年じゃ感じる重みが全然違うから、という説を聞いた事がある。小学生のころは1年があんなに濃くて長いものだったのに今の年齢になってみると1年なんてあっというまだ……って思っていたけどそういうことなのかな。小学生の時に感じていたあの濃くて長い1年というものはもう体験できないのかもしれないよね。カムバックあの1年。

 

時間の感覚って面白いもので、高さによっても違くて、極端な話家の2階にいるか1階にいるかでもびみょーに流れる時間が違うらしい……。2階にいる人の方が少し先をいっている、つまり微妙に老いやすいってこと……。

 

競技用のストップウォッチを使って5秒ちょうどを計る展示では、5秒よりもはやく押してしまっていたのでわたしは生き急いでしまっているのかもしれないや。

 

とにかく面白い展示でしたので興味がある方は行ってみるといいと思います。

 

www.2121designsight.jp