先日お店にて、見ず知らずの店員さんに対し一瞬で
「あ、この人ライブ狂いだ。毎年ロキノン行ってリストバンドとビール持った腕をインスタに上げてる」
って無意識にカテゴライズしてしまった。自分の悪い癖だと思う。
知らん人をカテゴライズしてしまう事案が発生
ナチュラルっぽい雰囲気のお店だったしお姉さんもナチュラルな服装をしていたが、アッシュの髪色・髪型や両耳の派手ではないが存在感のあるピアスなど、そこかしこにライブ好きそうなオーラが漂っていた。
私はこうカテゴライズしてしまったが、本人に音楽好きかどうか確認したわけではないので実際のところは定かではない。
でも、今回そう自分がしてしまったように、日々私自身も見ず知らずの人たちによくわからないカテゴライズされているんだろうとは思っていた。
カテゴライズされる事案が発生
そしてその翌日、ついに自分がカテゴライズされる番がやってきた。
その日、わたしは職場の近くのインドカレー屋で買ったカレーを持って休憩室に向かっている途中、エレベーターで他の部署の男性社員と一緒になった。
その男性社員とは普段は挨拶をする程度。長時間話したことはない人なんだけど、一目で私の持っていたカレーのメニューを当てられてしまった。メニューは「チキン」「ほうれん草」「マトン」「野菜」「豆」「日替わり」とかメジャーな味いっぱいあるのに、豆カレーを選んだのを一発で当てられてしまった。
興味がわいて「なんで豆カレーだってわかったんですか?」と言う私に、その男性社員は「なんか体にいいものが好きそうだよね。ファストフードとか体に悪いものは食べなそう。それでオーガニック好きで休日は農園いじりしてそう」と言われた。
カテゴライズだ! これは完全にカテゴライズだ。自分が無意識で他人にやったように、日々自分もカテゴライズされてるんだ。オーガニックは確かに好きだけど、多分無頓着なだけ…。
多分これや……。「オーガニック」のイメージを持たせているのは手描き感ある布のシワシワした袋や。私がこの手描き感ある布のシワシワした袋を持っているのは、この袋を売っているセンスのいい雑貨や食品が並ぶ店が好きだから、「あの店にいるような人になりたわ」って気持ちで持っているのもあるわけで……「オーガニック好きそうだから豆のカレーを頼みそう」というイメージを持たせたのは成功なのかもしれない。休日の農園いじりなんてしないけども。
カテゴライズ待ちしてたのかもしれない…
拗らせているからカテゴライズされるの好きじゃないと自分では思っていたのに、実は私自身はカテゴライズされたがっていた……。そしてその他人からのカテゴライズを自分の思う方向に持っていきたくて、他人のカテゴライズのヒントになるようなものを身に着けていた。○○女子とか○○男子といったくくりだって、「カテゴライズしたい・されたい」という気持ちの表れなんじゃないかなとちょっと思った。
好きなブランド、好きな色、好きな食べ物、好きな髪型、前髪の有無、何を選んでもカテゴライズするヒントを与えてしまう。どうしたらカテゴライズされなくなるんだろうか。異なる系統のヒントをたくさん身に着けたら迷わせるのでは、と思ったがそれだとたぶんただの変な人だ。というわけでこれからも人のカテゴライズを誘導するためのヒントを身に着けて、私は生きるんだと思う。