友人がオススメした本を読むことは、友人にプレゼントを買うときに似てる
今更ながら、読書の習慣が付いた。
古本屋は大好きだったのでよくデザイン書とか写真集をあさり、たまにビジネス書を手に取って、なんてことはしていたが恥ずかしながら小説はあまり読んでこなかった。
とはいえ、まがりなりにもインターネットの片隅で文を書かせてもらっている身なので、そんな自分をずっと恥じていた。
小説を読んでこなかった理由
・手に取るきっかけがなかった
・読書習慣がなく、漫画やゲーム、アニメに走ってた
そんな感じだったので、有名な小説家の作品も、自分はまだ全然読むことができていない……。そんな読書経験ヒヨっ子のわたしのポストなので、「未熟だなぁこいつ」ぐらいに思いながら読んでいただけると幸いです。
読書の習慣がついたきっかけ
でも、自分とは違い母親はいろんな本を読んでいて、帰省した際に母が読んでいた一冊の本との出会いをきっかけに読書習慣が身につくことになりました。
その時の本がこちら。図書館戦争シリーズでも人気の有川浩の植物図鑑でした。自分が恋愛小説にはまるなんて……! とその時は驚いたのですが主人公の年齢が近くて親近感が持てたこと(27歳OL)、理想の男の子が道に落ちているという王道的な展開にまんまとやられたこと、あと自分が雑草が好きということで好きな作品となりました。雑草食べたくなるよ!!
もっと早く習慣をつけたかったという思いもあるものの、読書好きの友人に「今から何でも読めるっていいじゃん! むしろ羨ましいよ!」という天使の様な一言で救われることになりました。
そんな自分が最近はまっていることは、「友人のおすすめした作品」を読んでみること。
「友人のおすすめ」を読むことが楽しい
漫画よりも「紹介してくれたその人」っぽさが濃く出る気がするので、たとえ自分には合わない作品だったとしても「その人」の核心に触れることができるようで楽しい。
例えるなら、友人にプレゼントを買うときに似てる。プレゼントを考えている時、「これ○○ちゃんっぽいかなー」とか「○○ちゃんこういうの持ってなさそう」とか想像し、ずっとその人のこと考えながら買い物する。……まぁ、それだけ想像してても好みを外しちゃうこともあるけどね。
おすすめしてもらった本を読むときも、読みながら「○○ちゃんっぽいなー」とか「意外だなー」とかその人のことを考えつつ読書している。だからこのポストはわたしにとって本をすすめてくれた友人たちへのラブレターなのです。
友人がすすめてくれた本を紹介する
1、ゆるふわな友人の紹介してくれた本
ふわふわしたいい意味で夢見がちな彼女らしい本をおすすめしてくれました。
宮崎あおいと向井理で映画にもなっているこの本。楽しそうな田舎暮らしの描写に潜む影の部分が気になって、厚めの本だったけど最後まで完走できました。幸せってこんな日々がいつまでも続くように思わせながら、もろくていつくずれるかわからないというぜい弱性もあって、だからこそ強く輝くんだろうな、なんて思った。
本を読むとすぐ影響されやすい性質なので、この本を読んでしばらく田舎暮らししたくなってたのはナイショです。
2、都会的でおしゃれな友人の紹介してくれた本
わたしが、彼女のようにかっこいい女の子になりたいなと憧れている子に教えてもらった本。
内容は高校時代から付き合っていた彼氏を亡くし、今は彼氏の面影を求めて彼氏の親友だった男の子と付き合っている話でした。
二人とも亡くなった男の子の面影を抱えているのをお互いに内緒にしてもがき苦しみながら物語が進行します。
ぶっちゃけ恋愛経験が少なくて共感しきれなかっ(ry ……だけど、現在進行形で辛い恋愛に苦しんでいたり、恋愛でもやもやしている人なら心が少し楽になるんじゃないかなと思う作品でした。
3、行動力があって頭もいい読書家の友人が紹介してくれた本
時代小説ってとっかかり辛いイメージだったんだけど、紹介してくれたこの本はそんなことはなかった。
主人公は幼くして両親を亡くして、その際にお世話になった寺で遺体の湯灌をして暮らす女の子。湯灌の仕事はその当時「死体洗い」なんて蔑まれることもあるし、自分と同年代の女の子の湯灌を担当したりと、精神的につらいであろう仕事だが、主人公は気高く強い。読了時は主人公の心の清らかさに心が洗われる気分だった。
この本だって、紹介されなかったら自分では手に取らなそうな本だった。そんな出会いに感謝!
こんな素敵な本を紹介してくれた彼女、さぞかし素敵な女性だと思いきやいつもはこんな感じのやり取りしてます。
ひどい……(褒め言葉)
それぞれ面白かったし、教えてもらわなければ自分で手に取る機会がなかったであろう本との出会いを果たせて大満足でした。
そんなわけで最近友人と会うたびに、「どんな本を読んでる?」と声をかけるのが習慣になっています。それぞれが紹介してくれる、その人を象徴するような一冊たち……。まだ見ぬ一冊との出会いを常に求め続けています。
わたしに好きな本を教えてください。